柏市 インピンジメント症候群
野球をしている子供にみられるインピンジメント症候群
一般的にインナーマッスルか腱板という筋肉が肩関節を包み込むように存在して安定させています。
また肩関節には、肩峰下滑液包という袋が骨と筋肉の間に存在していることにより、クッションのように衝撃を吸収し腱板を保護しています。
しかし、肩をあげたり動かしたりする時に、腱板や滑液包などが肩関節で衝突したり挟まることで痛みが起こってしまうことがあります。
また、それ以上に動かすことができなくなることがあり、このような症状の総称をインピンジメント症候群と言います。
ちなみにインピンジメントとは、衝突・挟まるという意味があって、2種類存在しています。
ひとつは肩関節で骨に腱板と滑液包が衝突することをエクスターナルインピンジメントで、もうひとつは肩関節で骨に土手のように付着している関節唇が衝突するインターナルインピンジメントです。
このインターナルインピンジメントは、投球障害肩として最近注目されているのです。
インピンジメント症候群の治療法としては、保存療法と手術療法の2つがあります。
保存治療としては、腱版や滑液包に対して負担をかけている肉体労働やスポーツを控えた上で、内服薬の消炎鎮痛薬、外用薬の非ステロイド抗炎症薬などを使用する薬物療法が実施されます。
また治りにくい場合には、滑液包内に副腎皮質ステロイドやヒアルロン酸を直接注射することもあります。
それからインピンジメントを発生しないようにするためのリハビリも実施されます。
例えば、肩を挙上する時に肩を内旋してインピンジメントを起こしやすいので、基本的に外旋の動作を良く使うようにします。
また、肩甲骨の可動性を上げて肩峰が上手に挙上時に逃げてくれるようにすることも行われます。
このような保存療法で治療を行っても症状が軽快しない場合には、手術が検討されることになります。
手術療法として実施されるのは、通称クリーニング手術と言われる関節鏡という内視鏡を使用した関節鏡下肩峰下除圧術です。
ペンよりも細い筒型の関節鏡や手術用の鉗子を、1.5cmくらい皮膚を切開して関節の中や滑液包の中に挿入して手術をします。
そして、インピンジメントの原因となっている肩峰の下側の増殖した骨棘と呼ばれる骨の棘を削ることで薄くします。
また、それと共に烏口肩峰靱帯を切って、根本的にインピンジメントを起こさなくしてしまおうという手術なのです。
インピンジメント症候群を発症しないための予防方法としては、弱っている腱板を鍛えるインナーマッスルトレーニングを行うと良いです。
ただ、単純にインナーマッスルを鍛えれば良いのかというと、腱板の筋肉は肩甲骨から出てくる筋肉なので実はそんなに単純なものではありません。
どういうことかというと、土台である肩甲骨がぐらぐらした不安定では、うまく腱板を鍛えることはできないということです。
つまり腱板を鍛えるためには、まず肩甲骨周囲の筋肉トレーニングを行って肩甲骨がしっかりするようになったら腱板の訓練をすることが大切なのです。
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