保険施術

●利用できる健康保険の種類

健康保険にはさまざまな種類があります。
会社に勤務している場合や家族の扶養の場合には、全国健康保険協会（協会けんぽ）や共済組合などの社会保険へ加入している方が多いかと思います。

また、自営業やパート・アルバイトの場合には国民健康保険に加入することになりますし、75歳以上になれば後期高齢者医療保険に加入することができます。
こうした健康保険はすべて整骨院で利用することができます。

 

●保険が適用される症状

整骨院で健康保険が適用される症状の範囲は、法律で定められています。
おもに急性の症状で、打撲や捻挫、肉離れに健康保険が適用されることが多いです。
骨折や脱臼の場合にも健康保険を利用することはできますが、応急処置の場合のみに限られます。

「保険施術」と呼ばれますが、それ以外の施術は「自由施術」と呼ばれます。
保険施術と自由施術にはそれぞれメリットとデメリットがあります。

●保険施術

健康保険などの保険を利用して受けられる施術を「保険施術」と呼びます。
保険が施術の費用の一部もしくは全額を負担してくれるため、施術費用の負担の大幅な軽減が期待できます。
健康保険法などの法律によって症状や施術方法の範囲が定められています。
整骨院で保険施術を受けるには、窓口で保険証を提出したあとに所定の書類へ署名する必要があります。

●自由施術

健康保険などの保険が適用されない施術を「自由施術」と呼びます。
保険制度による施術費用の補償がないため、費用は全て自己負担になります。
ただし、保険施術のように症状や施術方法に制限がありません。
そのため、幅広い施術に対応でき、希望する施術方法を選ぶことができるというメリットがあります。
慢性的な肩こりや腰痛などの症状は、自由施術の取り扱いになります。

労災保険とは、労働者の救済を目的とした保険制度です。
仕事や通勤時に負傷した場合、ケガや病気が回復するまでの施術費用などを労災保険が補償してくれます。

労災保険は従業員が1人でもいれば、事業主に加入することが義務づけられています。
そして、労災保険は雇用形態に関係なく一定の条件を満たしていれば利用することができるため、パートやアルバイトをしている方でも労災保険を利用して施術を受けることが可能です。

労災保険は、大きくわけると「業務災害」と「通勤災害」の2種類があります。
それぞれの保険が適用されるケースと適用されないケースをみていきましょう。

 

●業務災害

業務災害とは、仕事中や仕事に関することで発生したケガや病気を指します。
業務災害に該当するケガは次のとおりです。

・業務中に機械の操作ミスによって負傷した
・仕事中に荷物が倒れてきて下敷きになり、身体を強打した
・取引先に向かう途中で交通事故に巻きこまれた

こうした場合には業務災害として労災保険が適用されます。
しかし、勤務時間中でも業務と関係のないことでケガをした場合や、休憩時間中に負ったケガの場合には労災が適用されない可能性があります。

・休憩中に急いで走っていたら肉離れを起こした
・仕事中に同僚とふざけていたら転倒して捻挫してしまった

こうした場合には労災保険の適用外になる場合があるため、会社へ相談することをおすすめします。

 

●通勤災害

通勤災害とは、通勤途中に何らかのアクシデントによって発生したケガや病気を指します。

おもに、自宅から会社までの出勤や退勤の途中で負ってしまったケガが該当します。
通勤災害に該当するケガは次のとおりです。

・会社から自宅へ帰る道で交通事故に遭い、むちうちになった
・会社へ出勤する途中で階段から落ちてしまい、負傷した

通勤災害の適用は、自宅から会社までの通勤ルートで発生した場合になります。
通勤ルートから外れて寄り道をした場合には、労災保険の適用外になることもあります。

・退勤後に友人と飲みに行き、酔っぱらって転倒し捻挫した
・退勤後に買い物に寄った際にケガをしてしまった

こうした場合には労災保険の適用外になる可能性があります。

当院での施術には保険を適用することができます。

保険が適用される症状は以下のとおりです。
「骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷、ぎっくり腰、寝違え」

筋肉の疲れや慢性的な痛みに健康保険の適用はできません。

保険施術では低周波、超音波を使用していきます。
低周波は痛む箇所にかけることで痛みを抑える効果があるといわれています。
超音波はおもに捻挫、骨折後の骨癒合の促進や肉離れなどに効果が期待できます。

ご自身の症状が保険適用されるかわからない場合は電話でのお問い合わせも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。